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”宍戸涼”

精神科訪問看護ステーションなぎ(※以下 なぎ)の
宍戸 と申します。

なぎでは、なぎに関わる全ての人が
”自分の人生を自ら選べる事”を大切に活動しています。

これは ”私の大好きな祖父との別れ” から
生まれました。

私には父はおらず、祖父が父親代わりでした。

祖父は、いつも「人のためにする事をしなさい」と教えてくれました。

祖父の教えもあり、私は看護師の道へと進みました。

祖父はそんな私を、喜び、誇りを持ってくれてました。

ところが実家を離れて数年たった後、
祖父が精神疾患になりました。

何か大きく変わったわけではなく、いつも通りの祖父。
しかし、気持ちが不安定になると

感情をコントロールは難しく、
物へ当たる、家族へと当たる様になり、
自宅での生活は難しく、結果的に入院治療になりました。

私は看護師から、「患者の家族」という立場になり、幾つか気付かされる事がありました。

「〇〇(病気)の〇〇さん」

「〇〇(病気)だから、この治療が良い」と

治療の場では、
祖父ではなく、病気が主語になることが多い。

”その人の気持ちよりも、病気に適している”
と言うことに違和感を覚えました。

結果的に、
数年の入院生活のあと、
顔を見て”ありがとう”も言えずに

祖父とはお別れをする事になりました。

私は涙を流すと同時に

”もっと自分に出来る事は何かなかったのか”

”もっと祖父の気持ちや選択を大切にしたかった”
と考え込みました。

その思いをカタチにするために
精神科訪問看護ステーションなぎの設立を決意しました。

人の気持ちに寄り添い続け住み慣れた地域で、医療をすることで


「病気だけではなく、その人自身を中心として関わりたい。」

「その人が選び、選べることを大事にしていきたい。」

その上で、私たちなぎは、

病気だけではなく、あなたが自ら選ぶことを中心に関わり

”ちょっと自分らしく”


そして


”ちょっと自分らしい選択ができる様に”

そんなお手伝いをしていきます。